小学生と言えば

今週のお題「自由研究」

貯金箱をひたすら作ってました。

私は不器用な人間なのに、貯金箱を作ることは決して譲りませんでした。なんてったって商品が貰えるんですもの!小学生にとって自由研究で表彰されたり、景品を貰えたりするのは、英雄に近しい行為でした。

貯金箱を作っていた皆さんは、それ目的できっと制作をしていたに違いないです。貰える景品は、ボールペンだったり下敷きだったりするんですが、私は過去に学校代表で貯金箱を出典した時の景品は、クリアファイルでみんなと若干区別化されてて、みんなの英雄になった経験があります。

貯金箱完全制作本!みたいなのに乗っていた、忍者貯金箱を制作して、英雄になりました。今思えばオリジナリティもクソもありませんが、とりあえず、その瞬間だけ自分がみんなと違う景品を貰えたことに対する優越感これは半端じゃなかったです。

こうして人間は承認欲求やマウントに目覚めてしまうのです。楽して浴びれるものでは無いのです、努力の積み重ねでやっと承認欲求が満たされる、褒めて欲しいが先行しすぎて、半端な物ばかり作っていてはいけません。数打てば褒めて貰えるそんな甘い時代は終わりました。当時の私は過去の栄光に縋り付いて、翌年から半端な貯金箱しか作らなくなりました。あれほど気合いを入れて作っていたのに、一度英雄になってしまったから次の年もいい感じに表彰されるだろうと、思っていたら大間違いでした。私は過去の栄光に溺れました。

どんな作品を見ても、自分の方が秀でている、𓏸𓏸年前の私のやつがいい感じ。

他人を下げることでしか、自分を認められない哀れな人間と化していました。残念ながらそれが治ることなく小学校を卒業してしまいました。中学校に入り貯金箱の自由研究は無くなり、自然と過去の栄光に縋り付くことは無くなりました。お題でこの自由研究の事を思い出したので、書けてよかったです。