友達にあげる手紙

私が密かに憧れ続けたたものがあります。それは…

ガラパゴスケータイ

あのスタイリッシュな見た目にみんなが憧れていました。

周りにはものを与えられるのが早い家庭と遅めの家庭があります、我が家は圧倒的遅めの家庭でした。どのくらい遅いかと言うと、みんながWiiで遊んでいる時ファミコンがやって来るくらい遅れています。ちょっと盛りましたけど、大体3世代ほど遅れていました。みんなの話題についていけてなかったです、だってみんながスーパーマリオをやる中私はサンマの名探偵シリーズをやっているのですから。

そんな文明が遅れてくることに定評がある我が家は、もちろんケータイの発展も遅かったです。最近の子は小学生で持っていたりしますが、この家では高校生まで持つことを許されていませんでした。なのでメールも打てないし電話も出来ないはみごの誕生です。小学生の時一応無理を承知で買ってもらおうとするも撃沈。憧れのガラパゴスから無限に遠ざかります、高校生になったらあのCMのベッキーみたいにジャラジャラストラップを付けるんだと夢見てましたが、現実はそんなに甘くなかったです。

世代交代の波がケータイ業界にも訪れていました。スマートフォンの登場によりガラパゴスはもはや過去の産物と化してしまいました、そして中学校に上がり丁度スマホガラケーかで2分されていました。高校にあがったら絶対ガラパゴスを持つんだと強い決意とともに、高校に入学しました。そして訪れるスマホ一強時代、電気屋に行ってもおすすめされるのはスマホだけ今どきわざわざ使うのは爺婆だけと言われた始末。ここ数年で一気に変わってしまったケータイ産業にショックを隠せず落ち込む日々。そして今日思い出したことがあった

昔折り紙で手作りのガラパゴスケータイを作っていたことを、好きな色を選んでノートの切れ端を繋いで、絵文字がモリモリの手書きのメール。それを友達にあげることがとても流行った。いわゆる手紙みたいなもの、それを思い出して明日久しぶりに会う友達に手書きのメールを渡すことにする。