架空の友達

私の友達にホラ吹きな人がいました。その子の話はにわかに信じ難いような話ばかりで、芸能人に会ったことがあるやオーディションの最終審査まで残ったけど辞退したなど、正直最初は信じていましたが、流石に擁護出来ないエピソードを話始めました。

男子幼なじみイケメン話と地元の男友達と異様に仲良し話

でした。別にどおってことないですが私も人間であり少なからずもプライドや怒りを持ち合わせております。何が腹が立ったって、男友達や男幼なじみがいないことに関して、執拗にモテないだの交友関係が無いなどと言ってきたのです。これには仏の心の持ち主の私もカチンときてしまい、幼稚園児のようなアホな反撃を繰り出すのです。それが今回の題名の架空の友達です。

ホラ吹きの友達は嘘をつく時に、若干考える時間がありそこから嘘を繰り出しています。悩む時明らかに、「うーん」と暫く考えたあと発言し、本当の話の時は一瞬にして話がポンポン出て来ます。水を得た魚のように聞いてもないような話までご丁寧にしてくれます、そして都合の悪い質問は忘れたの一点縛りで、嘘が分かりやすかったです。

そして私は、比較的国語が得意だったので、一瞬でホラを吹く事が可能でした。嘘には嘘で、腹立つことはそれ以上の体験で返すようにしました。なので一時期二人して架空の話をする地獄のような時期がありました。記憶にあるエピソードを紹介します。

「男幼なじみがイケメンでハイスペ」

これは全人間が自慢したくなるような幼なじみですが、存在しません。友人には男幼なじみは存在しましたが、属性モリモリで全くの別物と化していました。例を挙げると

・サッカーと野球でジュニア大会優勝

・イケメンすぎてクラスの女子と先生から告白されたけど、友人が好きだからって理由で振った。

・双子で、どっちからも好きって告白された。

・超大金持ちで、友人専用の別荘みたいなのがある

など…あまりにもでした、私に自慢したい欲が先走りすぎたのか夢小説でもドン引きな内容に仕上がってました。

そんな中私が対抗した内容は

・ジャニーズの書類審査通った

・家が近かったけど引っ越した

・写真は無い

松潤に似てたらしい

と言ったホラで対抗するも惨敗。だけど一から即興で作った存在しない人間としてはよく出来ていたと思う。友人は勿論勝ち誇った様子だったが、私に男幼なじみがいるのには若干動揺していたが全て嘘である。

友人は幼なじみの名前も偽造していた、もう完璧に架空の人間である。何年も前の話だが、友人と会う度にその幼なじみの名前の話題が上がるその名は

「大晃 惇誉」おおひかり じゅんたか

カッコイイ名前である。同級生との名前被りを恐れて、存在しない苗字になるのはあるある。そしてカッコイイ名前を付けるためレアな読み方な漢字になるのだった。

ちなみに私の架空の人間の名前は

「永井裕二」であった。

恐らく存在するであろう、名前を引っつけただけである。一瞬にして出来た架空人だが、わりと愛着がある。

 

次の架空は

「地元の男友達数人と遊べる私」

勿論私には、男友達も存在しないし深夜に徘徊もせず大人しく寝ている。しかし友人はこれまた丁寧に 地元 男友達 の単語を引っさげてやってくる。そして終いには、人脈がどうこうと説教臭くなる。こう言うのは向いてる人間とそうでない人間でキッパリ別れる、私は絶望的に向いてない側の存在である。毎度毎度説教タイムが面倒だったので、架空の地元男友達を作成した。

友人が、昨日も車で遠い場所まで連れてかれてさもう寝不足で仕方ないんだけど、あいつらだけじゃ花ないから毎回呼ばれて〜と話してくれる。それに対抗して私も架空の友人との思い出話を急遽作りその場で話した。

内容は忘れたが、コンビニでチキン買ったとかそんな事を話した気がする。恐らく友人は私を下に見ている可能性が高いので、幼なじみや男友達でしか対抗出来ないと感じていたため、モリモリなホラを吹いていたのだろう。今思えば架空の話を永遠にしていたのがアホらしい。